天使のキス。

「おっす。
何の話?
すごく盛り上がってるけど」


「あ。
タク」


大きなかばんをひょいっと肩に担いで、我らがお父さん。
タク登場。


でも。
…う。
タクには話しづらいな。
よし、黙っておこう。


「別に――…」


『なんでもないよ』って言うつもりのあたしを無視して――…


「愛里に彼氏ができたのタク知ってた?
今、その話してたんだ~」


沙耶があたしを無視して、タクにバラした。