天使のキス。

「それ…。
本気で言ってたの?」


彼女の瞳が急激に曇る。


「もちろん」


「もちろんって…
そんな…」


俯いて、ギリっと白くなるまで唇をかみ締めた彼女は、小さく息を吐き出して健ちゃんを見上げた。


「あのね。
麗奈まだ悩みあるの。
聞いてくれる?」


「いいよ、別に。
悩みを聞いてやるのも、寝るのも構わない。
でも俺、基本的に女って嫌いなんだよね」


激しい嫌悪の表情の健ちゃんに、彼女はあたしを指さして言った。


「じゃあ!
その子は何なの?
いつも一緒にいるじゃない!!
悩みだっていっつも聞いてあげてるんでしょ?」