天使のキス。

「愛里がいない間さ?
寂しくなったら、悠のベットの裏を見な。
そこに――…愛しの愛里の写真が貼ってある♪」


「…は?」


「悠さ?
おでこにキスされた時、どう思った?
けっこう、ドキドキしちゃったりした?」


「…はぁ!?」


「ま。
悠の事だから?
愛里の侵入に気づいても寝たふりとかしてたんでしょ?」


「…っ」


言葉もなく、唇をかみ締めながら健ちゃんを睨んだ悠に


「あれも、俺の作戦でした―っ!!」


健ちゃんは、顔の横で手を振って、悠に向かってべろんと舌を出した。