悠が、家の前まであたしのかばんを持って出てくれた。


外の空気は清々しくて、春の風が気持ちいい。


昨日までと同じ景色のはずが、悠に気持ちが通じた分色鮮やかに見える。


嬉しくなって、深呼吸!!


すると、そんなあたしの腕に手をかけ、



「愛里…」


悠があたしを呼んで周りをキョロキョロ見回した。


そして、誰もいないことを確認するとあたしに甘いキスをする。


「う…んっ…」