天使のキス。

だけど――…


悠のこと好きだしな。


ぎゅって抱き締められるのも。
キスされるのも嬉しいしな。


でも…でも―っ!!


いくら好きな人でも。
いざとなると、心の準備ができませんっ!!!


バクバクきゅんきゅん揺れ動くあたしに


「愛里のこと。
オレのものにしていい?」


悠はもう一度、顔を傾けながらあたしに聞いた。


真剣な、でも甘く切ない悠の瞳を見つめていたら――…


「…ん」


知らず知らずのうちに、あたしはコクンとうなずいてしまった。