天使のキス。

「甘い、甘いキス。
してもいい?」


そうあたしに聞いたくせに、あたしの返事なんか待たないで、悠はあたしの髪をなでながら、愛しそうにキスをした。


どうしてこんなキスをしてくれるの?


あたしのことを好きって本当?


そんな不安や疑いが溶けてしまうくらい。


「んっ…
…っ…」


時折声が漏れるくらい。


「…あっ…
んっ…」


甘く長い、初めての。


頭の芯も体もボーっとするようなキスを悠はした。


満月の月明かりに照らされる横顔に、好きという二文字を浮かべて、悠はあたしにキスをした。