天使のキス。

恥ずかしい。
頭にくくりつけたライトを外すの忘れてた―っ!!


ベルトに手をかけ、むしりとるように、もぎとるように、ばびゅん!と最高速度ではずしたあたしに、


「もしかして。
愛里。
この前テレビで見た探検隊のマネ?」


そう言って、悠はケラケラ笑った。


「おまえ。
こんなとこで何してたの?
見つけた…って。
嬉しそうだったけど、何?」


ひと通り笑い終えると、不思議そうに、でもなんだか切なそうな瞳で、悠が聞いてくる。