天使のキス。

神様ありがとうございます!!!
やっと見つかりました!!!


神様ありがとうございました!!!
危機一髪、すんでのところで間に合いました―っ!!!


神様にそうお礼を言うために天を仰ぐと、夜空に浮かぶのは、綺麗な満月。


よし、愛里。
いざ!
告白へ――っ!!!


決戦を前にした極度の緊張の中。


この勢いで、言っちゃえ!愛里!!


意気込んで後ろを振り向いたあたしを指差す、呆れたような悠の声。


「おまえ、頭のソレ。
何だよ?」


頭…?
頭…
頭―っ!!


ひゃぁぁぁぁー!!