天使のキス。

そう思っている最中なのに、


『クローバーの丘にいるよ』


――なんて。


あたしのばか―っ!!


テンぱって、言わなくてもいいこと言っちゃったよぉぉ!!


自分で自分をしかりつけるあたしに、


『クローバーの丘?
結構奥だな…。
ま、いいや。
そこにいろ』


悠は“面倒くさい”という言葉を飲み込んで、急いで行くとだけ言って電話を切った。