天使のキス。

『愛里…。
あんた、何日かかってるのよ。
もう、あきらめて告白だけにしたら?』


そう、沙耶はとっても現実的だった。


『あんな迷信、いまどき小学生でも信じないって』


『え…』


『ロマンチックな感じに告白したい愛里の気持ちも、迷信だって、なんだって、わらにもすがりつきたい愛里の気持ちもわかるけどさ』


…って、沙耶!
全然わかってくれてないじゃん!!


あたしはね?
あたしは――…


『ごめん、沙耶。
時間がもったいないから切るね』


なんと言われても、“アレ”と共に告白したい。


だって、今日はその――…