天使のキス。

「でも、愛里は――…。
そこにいる水嶋くんが好きなんだよね」


軽く、何でもないことのようにサラッと言い、その実、オレに重い爆弾を投下した。


「え―！？
なに？なに？
三角関係なの、２人の関係って！？」


隼人が浮かれた声をあげ、一方で口を、もう一方の手でオレと佐久間健を交互に指差す。


かたや昴は腕組みをしたまま、オレと佐久間健とを静かに見つめていた。


そんな中、佐久間健が口を開く。


「水嶋くんは、愛里の事どう思ってるの？」