天使のキス。

それなのに――…


知らず知らずのうちに、それはオレの身についていた。


無意識のうちにできるほどに。


それに気づいていない自分がさらにショックだった。


でも、オレの動揺には気がつかないのか、隼人はずっとしゃべり続けている。


「いいから聞いてよ。
例えば…
ボクは悠にとって価値がある。
だから話もしてくれる。
しかも、学校中から天使みたいって言われる笑顔でね。
でも、感情は感じられなかった。
さっきの女の子は…残念ながら利用価値がないってところかな?
でも、あの子の親、社長だよ?」