天使のキス。

「“作家”と“読者”」


悠の目を見返し、しかもその上、瞳の中に挑戦的な光を瞬かせ、自分のことを作家と言った健ちゃん。


え?
それって、秘密中の秘密なんじゃ…。


口に手をあてて言葉を失うあたしを目の端に映し、大胆不敵にもニヤリと笑った健ちゃんは、こう続けた。


「“HIROKO”って作家、おまえ、知らねぇ?」


その瞬間、悠は眉間に、はっきりとわかるほどしわを寄せた。