天使のキス。

「またぁ?って何よ。
いいでしょ?
運命の出会いなんだからっ!!」


沙耶は小さいころから、ずっとこんな感じ。


「今度の男の子はあたしの王子様かなぁ?」


ずっと、ずっと、自分だけの王子様ってやつを求めて、ふらふらふらふら旅してる。


綺麗な花から花へ飛び回る華麗な蝶みたい。


もちろん、狙った獲物を逃がすことはなく。


求める以上に、より取り見取りな状態なんだけどね?


あたしと違って。