赤い狼 参






「で、話…戻してぃぃか?」



「あ、うんっ!ごめんね。すっかり忘れてた。」




えへっ。と言って頭を自分で小突く稚春も可愛ぃ。と思ったのは俺と連、奏の三人だけだったらしい。



稚春の近くに居た隼人は、素早く稚春から離れ、銀は両目を手で覆い隠した。



まるで、俺は何も見てません。聞いてません。というように。



「で、さっき言ったように茂さんは《SINE》の初代総長。弘さんは《VENUS》の初代総長なんだ。


まぁ、仲がぃぃのはぃぃんだが…二人の意見が合わなくなると大変だ。」



「へぇ…。そうなんだー。見えないね。塚、茂さんと弘さん、仲ぃぃんだね。」




稚春は意外だったのか、少し目を開いて俺を見てくる。



「あぁ。そんなに意外か?」



「うん。だって、全然タイプ違うし。」



「そりゃぁ良かった。朋弘に似てたら俺、泣くわ。」



茂さんがハハハッと笑う。



…うん。まぁ、確かに弘さんに似てるって言われたら俺も泣けそうな気がする。



…それほど個性が強いって事なんだけどな。


個性は大事だけど、あれはかなり個性強すぎかな。




頭の中で最後に会った弘さんを思い浮かべながら苦笑する。