少し慌てながら隼人の顔を見ると
「何で言わねぇんだ。」
隼人は凄く不快に満ちた顔で私を睨む。
その低い声に鳥肌が立つ。
「忘れてて…。」
俯いてボソッと呟くようにして答えると
「早く言えよ。今日、連絡着かねぇで焦ったじゃねぇか。」
頭をコツンッと拳で思いっきり小突かれた。
いや、小突きじゃないな。
もはや、ド突きだった。
少しヒリヒリと痛む隼人に突かれた処を
「痛ててて…」
と左手で擦る。
そこで、隼人の機嫌も少しは良くなって、その事によって私もホッとしていたのに。
また、あのKYのせいでほのぼのしていた空気が一変した。
「あ。その携帯、俺と色チなんやでー!」
…馬鹿ぁ!
そこでそれ言っちゃいけないでしょ!
折角、ぃぃ感じだったのに!
携帯わざわざ出して私の携帯と並べなくてぃぃんだってば!
ああぁあぁああぁあ!
こいつ、やっぱり絶対KY線あるよ!
そのKY線見付けて今すぐ消しゴムで擦って消してやりたい。

