「何?」
「いやいやいやいや、何?じゃなくて、私、もしかしてハグされちゃってます!?」
「うん。ハグされてる。つぅーか、普通本人に聞く?あ、あと、パグじゃなくてハグだからね。」
知ってるよ。
私ちゃんとハグって言ったよ。
塚、何で今、そこでパグ出してきたの?
頭に?マークを浮かべていると…
「稚春から離れろ。」
心地ぃぃ、低い声が私の耳を通った。
「…あ。隼人…。」
陽から無理やり剥がされて頭上を見上げると不服そうに顔を歪ませている隼人の顔が目に入った。
「…どうしたの?」
何かあったんだろうかと隼人の顔をマジマジと見つめる。
「帰るぞ。」
でも、隼人は私の質問に答えないまま、その場を立ち去ろうとする。
「え。ちょっ「待てよ。」」
隼人を追い掛けながら発した言葉が誰かによって遮られた。
私、話してた途中だったんだけど。
そう思いながら声がした後ろの方を振り返ると
「祐?」
真剣な顔をした祐が立っていた。

