「煩いやっちゃな~。そないにカッカせんでもぇぇやないか。」
「うるせぇ!いつもうるせぇお前に言われたくねぇ!」
「煩く無いやないか。普通や、普通。」
「何処がだっ!大体お前は…――」
…祐ってこんなに怒りっぽかったっけ?
こんなに大声で祐が喧嘩してる処、初めて見た…。
二人の喧嘩を目の当たりにして口をポカンと開けていると
「稚春、こっちおいで。」
いつの間にか廊下に出てきていた陽が壁に寄り掛かって立っていた。
「何っ?」
珍しく陽に名前を呼ばれて手招きをされたから嬉しくて少し早足で陽に近付く。
すると、
――ギュッ――
「へっ?」
目の前が突然真っ暗になった。
息も、少ししずらい。
顔に当たっている壁らしきモノを手で触って確認する。
そして、目の前の壁らしきモノを触る事、30秒後。
「ははははは陽!?」
目の前の壁が陽の胸板だと気付いた。

