「体、大丈夫…?」
真っ黒な学の横髪をそっと触る。
すると学が私に優しく笑った。
「馬鹿。お前は自分の心配だけしてればぃぃんだよ。」
「あたっ!」
学がコツンッと私の額を弾く。
それによって私の頭が少しだけ揺れた。
「あたっ!って…。反応おかしくね?」
「学が悪いんでしょ!塚、って、あっ!!」
学に文句を言っている間に違う事を思い出して大きな声を出すと、学が
ちったぁ大人しく喋れねぇのか。
と顔を顰めた。
いやいや、私は十分大人しいですよ。少なくとも、龍よりはね。
って、そんな事はどうでもよくて!
「司!私はここには住まないからね!」
ビシッ!と司に人差し指を向けると、司が
ハッ。
と馬鹿にしたように笑った。
「俺に逆らうとでも?」
「その時が来たらここに住むし、何でも言う事聞いてやるわよ。
でも今はまだやり残した事がいっぱいある。それに、それまでの間に私は「アイツ等との思い出を作りたい?」」
司がダークブラウンの瞳を私に向ける。
真っ直ぐ。私だけを見て。

