「住めない。」
さっきより少し大きく、強めに言い放つ。
司の鋭い目が私を睨む。
もの凄い殺気を私に向けて。
何でそんなに怒ってるのかは私には分からない。
「また痛い思いをしたくなかったら俺の言うことを聞け。」
じゃねぇと今度は平手打ちじゃ済まねぇぞ、と私を暗い瞳で睨む司。
これは脅しじゃない。
きっと司なら本当に酷い事でも何でも、する。
司なら、監禁や暴力もそれ以上も。やりかねない。
そう直感的に感じると、体が震えた。逃げたくなった。
でも私は司の目を相変わらず真っ直ぐ見つめる。
「ぃぃよ、何されてもぃぃ。でも住むのは無理。これだけは譲れない。私には、時間がないの。」
本当はここから逃げ出したいぐらい、怖い。でも時間がない。
私には一分、一秒、"今"が大事。無駄にしちゃ駄目なんだ。
そう思いながらキッと司を睨むと、司は面白いおもちゃを見付けた子供みたいな笑みを見せた。
決して、綺麗ではなかったけれど。

