「……え?」
あまりにも突然の事で理解するのに困っていると司が顔を歪めた。
そして私をあの何も映さない瞳で射抜き、口を開く。
「お前はまた俺に同じ事を二度言わせる気か?」
さっきより低い声で私に投げられた言葉は何とも言えない威圧感が感じられた。
「住、む…?」
私はただ、怖くて怖くて。
言葉を発するのに、怯える自分を守るのに、司を怒らせないように必死だった。
「住め。」
物音一つたたない部屋に司の低い声だけが静かに響く。
有無を言わせない言葉。
とてつもない威圧感。
でも、それでも、これだけは譲れない。
やっとハッキリした意識の中、私は司の暗いダークブラウンの瞳をしっかりと見つめ返す。
「私は、住まない。」
司が怖かろうと、殴られようと、何をされようと私はここには居られない。
…これは譲れない。まだ、《SINE》の皆とも一緒に過ごしたいし、《VENUS》の皆との約束がある。
そして何より私が皆から姿を消してしまう間に皆と過ごしたという、ぃぃ思い出をいっぱい作っておきたい。

