赤い狼 参






その言葉に体がビクッと反応する。



殴られたく…ない。




さっきの痛みを何回も受けると思ったらガタガタと体が震える。




「大丈夫、大人しくしてれば何もしねぇよ。」




この人は、怖い。




コクコクと頷きながら学を見る。




すると、学は苦しそうに上体を上げて心配そうに私を見ていた。




…良かった。意識はあった。



そう思いながら学に微笑み掛ける。



すると学は立ち上がってフラフラと歩き出した。




や、駄目…。



また学が痛い思いをしてしまう。



そう思った私は首をブンブンと横に振る。




「つか…さ。」




なのに、司を呼ぶなんて学は馬鹿じゃないの。



もうぃぃよ。



私が少しだけ我慢すればぃぃ話だから。




「稚春に、何も…すんな。」



「……それは俺の気分次第だ。」




学の顔が歪む。



私の顔も、学と同じタイミングで歪んだ。