「…うん。なんか、《SINE》の皆は私の事分かってて気を使ってくれてたのに、
私は皆の事を分かってなかったし、気も使えてなかったなって思って。」
ハハッと乾いた声を出す。
本当、情けない。
「何を求めてたのよ。」
グッと歯を食いしばって空を眺めていると実が力強い声を出した。
「え?」
突然の質問に、声が漏れる。
「あんたは何も言わないでも自分の思ってる事を分かってもらえる関係に、あの人達となりたかったの?」
実が私の目を力強く見つめる。
それに固定されたように私の目も実だけを見つめる。
「ううん、そんな空気のような関係になりたい訳じゃない。」
熟年夫婦みたいな、"あれとって。"で"あれ"が分かる関係なんて望んでない。
私は
「仲間として認められたかった。」
ただ、あの家族みたいな温かい関係の中に入りたかった。
ただ、それだけ。

