赤い狼 参






「ね、涼しいでしょ?」



「ちょっと髪の毛グシャグシャになっちゃうけどねぇ~。」




私を横目で見ながら風を感じる二人にうんうん。と相槌をうつ。




「こんな風、感じた事なんてないかも。」




そう言って二人を見れば、フフッと二人は嬉しそうに笑っていて。




なんだか、こっちまで温かい気持ちになった。




「屋上、気に入った?」



「うん。気に入った。」




実が


内緒よ?


そう言いながら口元に人差し指を持っていく。




「うん。分かってる。」




私もその仕草を真似しながら実を見る。




すると、香が頬を膨らませて私達を見ていた。




「どうしたのよ、香。」



「二人の世界に入っちゃってさ~(¬з¬)」



「ヤキモチかよ。」



「だってぇ~。」




二人の会話を聞いていて、限界がきた。




「ブッ!二人共、面白すぎ!」




アハハッと声を出して笑う私に実がフフッと笑みを溢す。