「え。今、私が笑われる必要あった?」
「あぁ、大いにあった。」
「マジか。」
真面目に答えてきた鳳陽を真剣な眼差しで見つめる。
すると鳳陽も真面目な顔をしていた。
そのまま鳳陽と視線をジーと交わす。
「お前等、何してんだ?」
「放っといて!」
冷静なツッコミを入れてくる優魔に冷たく当たる。
だって、元はと言えば優魔のせいだもん。
優魔があそこで私の肩を握り潰そうとしてなかったら、私はきっと朋さんの上に倒れ込んでなかった。
そして、頭がおかしくなった朋さんに引っ張られる事も決して無かっただろう。
「何でそんなに俺に冷たい…?」
優魔が悲しそうに私を見つめてくる。
騙されない、騙されないぞ。私は。
決して可愛ぃから許したい、なんて思ってないからな!
自分の意思を固くする。
でも…
「稚春に無視されると苦しくなるぞ…。」
そんな私の決意は簡単に崩れてしまうんだ。
「うっ、」
「う?」
要が、私の声にまた反応する。
今日の要は人の声に敏感だ。

