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「はぁ、はぁ…っ、」
「災難だったなぁ~、稚春。」
この野郎。
海に沈めてやろうか。
ギリリと歯を思いっきり食い縛る。
私が何も出来ないと思いやがって!
「そんな睨むなって。」
「あれは無理だって~。だってあんな尋常じゃねぇ弘さんに近付ける訳ねぇだろ。」
「そんな尋常じゃない目をした朋さんに捕まってたんですけど。」
手を上下にヒラヒラとさせて冗談っぽく笑う要に腹が立つ。
本当…何なんだ、コイツ等。
ブスッと頬を膨らましてはぶてていると、後ろから伸びてきた手によって頬をペシャッと潰される。
それが、何気に痛かった。
「ちょ、押ししゅぎ押ししゅぎ!」
頬を力強く押されているから上手く喋れなくて、赤ちゃん言葉になってしまう。
しょうがない事なのに。
「ぶはっ!稚春、その顔はヤバいだろ~。
しかも、"しゅぎ"って!お前は何歳だ。」
メチャクチャ笑われた。
何で私が笑われなくちゃいけないんだろう。

