赤い狼 参






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「はぁ、はぁ…っ、」



「災難だったなぁ~、稚春。」




この野郎。



海に沈めてやろうか。




ギリリと歯を思いっきり食い縛る。



私が何も出来ないと思いやがって!




「そんな睨むなって。」



「あれは無理だって~。だってあんな尋常じゃねぇ弘さんに近付ける訳ねぇだろ。」



「そんな尋常じゃない目をした朋さんに捕まってたんですけど。」




手を上下にヒラヒラとさせて冗談っぽく笑う要に腹が立つ。



本当…何なんだ、コイツ等。




ブスッと頬を膨らましてはぶてていると、後ろから伸びてきた手によって頬をペシャッと潰される。




それが、何気に痛かった。




「ちょ、押ししゅぎ押ししゅぎ!」




頬を力強く押されているから上手く喋れなくて、赤ちゃん言葉になってしまう。


しょうがない事なのに。




「ぶはっ!稚春、その顔はヤバいだろ~。


しかも、"しゅぎ"って!お前は何歳だ。」




メチャクチャ笑われた。



何で私が笑われなくちゃいけないんだろう。