赤い狼 参






そして…




「笑いよ、止まれ。」




普段の優悪だったら絶対に言いそうにない台詞を吐いて、そのまま朋さんの頭に拳をぶつけた。





――ゴッ――





今、凄い音がしたんですけど…。




タラリ、今度は違う意味で汗が垂れる。




そのままジッと朋さんを見ていると…




「………。」




止まった。




完全に笑いが止まったのだ。



これは凄い。



信じられない!という風に優悪にバッと振り返ると、




「俺、最強。」




ふふん。

となんとまぁ、素晴らしいどや顔を見せてくれた。




「ナ、ナイスだよ!優悪!あんた最高!」



「だろうが。」




パチパチと両手を力の限り叩く。




「まぁ、俺はすげぇ「フッ、」か…ら…」




優悪が喋るのを止める。



私も視線を優悪から外して、まさかと思いながらも声がした方に視線を移す。