赤い狼 参






「龍!…と、朋さん!」



「よっ。さっきぶりだな。」



「稚春やぁ!生稚春やぁ~。」





すると、やっぱり予想していた人物が私の視界に入ってきた。




「龍ー!久しぶり!元気だった?」



「おー。元気しとったで。稚春は?」



「この通り、元気だよ!」




久しぶりに逢ったから話が弾む。


いつもはウザい筈なのに、やっぱり、逢えないと寂しいものだ。




キャー!と興奮する龍と私を他所に、朋さんが


おい…。


と口を開く。




でも、そんな小さい朋さんの声は私達に聞こえる筈もなく。




キャーキャーと騒ぐ私と龍。




そこで、朋さんがまた呼び掛ける。




「おい。」




でも、今度は少しドスの効いた大きい声で。



それが聞こえた私達は話をピタリと止め、朋さんを見る。




「重い…。」




そして、朋さんが言った言葉はあまりにもいきなりすぎて分からなかった。





朋さんの言葉に、何が重たいんだ?と首を傾げる。




すると、いつもは当たる筈がないものが当たって上を見上げると、不機嫌そうに朋さんが私を見下ろしていた。