「稚春?」
朋さんが私の顔を心配そうに見つめてくる。
そして、右手を私の目元に持っていく。
「え?」
そのまま何かを優しく、拭うように触れる。
それをしている朋さんの顔は、とても心配している表情で…――
「…っ、」
朋さんが私の目元から手を退けてその手に付いたモノをジッと見つめる。
そのモノは、私からも見えて…
何で朋さんが心配そうな顔をしているのかが分かった。
「稚春、どうした?」
朋さんは指に付いたそれから私へと視線を戻して私の目を見つめてくる。
「どうもしてない…。」
"どうした?"なんて、私が聞きたい。
自分でも分からない。
……………何で、自分の目から涙が止めどなく溢れ出てくるのかなんて。

