赤い狼 参






感情なんて…と、昔の私みたいに思ってるんだろうか。




そうだとしたら、悲しい…




優吾と慶吾は昔の私と同じなのかもしれない。


大丈夫だと表に出しているのに心の中では誰かにこの苦しみから、痛みから、助け出してほしいって思ってた。



私は、そんな時に《SINE》の皆に出逢ったんだ。


私の苦しみから、痛みから、助け出してくれた。



少なくとも、喜怒哀楽は表情に出せるようになったよ。




これは《SINE》の皆のお陰。



《SINE》の皆が、私を仲間だって言ってくれたから。



嬉しかった…。



嬉しかったよ。




だから、皆が居たから今の私が居ると思うんだ。



笑ったり、怒ったり、泣いたり、嬉しかったり…




優吾もさ、そんな仲間が居るから此所に居るんじゃないの?




慶吾はさ、何か求めているものが此所にあるから居るんじゃないの?




なのに、さっきも、この前も、本気で、本当に…



笑ってない…―――






ポロリ、雫が落ちる。





ポロリ、ポロリと。




止まる事は、ない。