「なんか、名前が似てるし見た目も似てるから、
兄弟かなんかなのかなと思ったけどそうじゃなかったんだね。」
鳥肌がたった事が悟られないように私もニコニコと笑って優吾と慶吾を見る。
「よく言われるんで、もう慣れてんスけどね~。」
「そうッス。つぅーか俺等、そんなに似てますかね?」
俺等、そう思った事なくて。
と私に、にこやかな笑いを向けてくる優吾と慶吾はやっぱり、怖い。
「なんか、雰囲気が似てるかな。よく見てみると、顔とか全然違うし。
二人共、見分けつくよ。やっぱり、似てるのはオーラかな。」
言いようもない怖さに何故か手が震える。
この周りに居る皆は気が付いているのだろうか。
この二人の、顔は笑っているのに目の奥に何か、触れられてほしくないような暗い闇が、見え隠れしているのを。
優吾と慶吾の目を交互に、ジーと見つめる。
その奥に、どんな暗い闇が隠れているのかは知らない。
でも、笑いたくもないのに笑う、なんて事はしないで。
きっと、今の優吾と慶吾の心は冷たい。
何も、思ってないんだろう。

