「稚春さんッスよね?」
「久し振りッス!稚春さん!」
「うん!久し振り~。元気にしてた?」
「はい、してましたよ。」
「見ての通り、元気です。」
二人のオレンジ頭は顔を輝かせる。
それにつられて私も笑顔に答える。
そう、このオレンジ頭二人は龍に拉致られた時に仲良くなった男二人だったのだ。
あれ以来、逢ってなかったから忘れていた記憶が甦ってくる。
でも、そこで気が付いた事が。
…私、この二人の名前、知らないんだけど…。
名前を知らないという出来事に困惑する。
名前知らないと不便だよね…。
ゔーん…。
と頭を抱えて悩む事、約二秒。
やっぱり、私の頭には一つの選択肢しか浮かばなかった。
「ねぇ…悪いんだけど、今更なんだけど……
私、二人の名前、知らないんだよね…。」
申し訳ない…という気持ちで両手を顔の前で合わせながらオレンジ頭の二人を見る。
すると
「あ、教えてなかったッス!俺、優吾ッス!」
「俺は慶吾ッス!」
案外、怒らずにしかも、にこやかに笑って教えてくれた。
…や、優しい!

