「え。稚春、その前に俺等が教えただろうが。
ソイツ等に教えてもらう前に稚春はもう知ってる筈だぞ?」
「え、何それ。初耳なんだけど。」
「いや、マジだって。」
稚春、お前は馬鹿か?と言いたげな瞳を私に向けてくる朋さん。
え。マジですか。
驚きなんですけど。
えぇー…
と口をポカーンと開けていると、一つの考えがポンッと浮かんだ。
「分かったよ、朋さん!」
「何がだ。」
「多分、朋さんが初代総長だったって教えてもらったのを覚えてなかったのは、
朋さんが初代総長だったっていうのを認めたくなかったからだよ。
多分、脳が勝手にその記憶だけ消去したんだよ。」
「稚春、目ぇ輝かせて力説してる処悪いが、結構ひでぇ事言ってんぞ。」
朋さんは視線を足下に落としながらどんよりとしたオーラを醸し出す。
「え。だって、本当の事なんですからしょうがないじゃないですか。」
「はい、ちーん。」
俺、ショック
と言いながら朋さんは車に項垂れる。

