「怒ってねぇ。つぅーか、怒ってんのか後で心配になるんだったら生意気な事言わなきゃぃぃのによ。」
それもそうだ。
でも、つい、口に出してしまうんだから仕方ない。
「ま、俺は稚春に何言われても怒らねぇ自信があるけどな。」
ハハハッと笑って私にウインクをしてきた朋さんを見て、ウインクなんて今時する人なんて居るんだ。と感心した。
「よし、久しぶりに稚春とドライブだ。」
ただ、《VENUS》の皆の所に行くだけなのにドライブとか言っているご機嫌な朋さんを横目で見ながら、
私は久しぶりの朋さんのガンガントークに耳を澄ませる事にした。
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「着いたぞ。」
朋さんの声に反応して、顔を窓の外に向ける。
「ん?」
そこには見た事がない建物が建っていた。
「此所…何処?」
見た事のない建物を見て、頭にハテナマークを浮かべながら朋さんに尋ねる。

