赤い狼 参






和宏さんの背中を見ながら、小さく息を吐く。




…――と、その時





――バンッ!ダダダダダダ…――





地響きのような音が家に響いた。




「え、何!?」



驚いて和宏さんを見ると和宏さんは余裕な表情。




「あぁ、来てしまうね。」



「何が!?」



「え?分からない?」



「分かんないです!」



和宏さんは目をパチクリとして私を見つめる。



「絶対分かるって。一人しか居ないでしょ。れ――バンッ――「親父ぃ!」」



「ぎゃーーーー!」




和宏さんが何かを言いかけた時、丁度勢いよくリビングのドアが開いた。



でも、そこから現れた人物の顔はとても怖い。




「ほらね。来ただろ?」




そう言いながらフフッと笑う和宏さんに、何が面白いんだろう。と頭に疑問を浮かべる。




「やぁ、連。目が覚めたかい?」



「やぁ、じゃねぇ。何してんだ。」



「…?帰ってきたよ。」




此処で、一つ気が付いた事。



…和宏さん、もしかして天然?