赤い狼 参











「…え?」









…ヤバい。って思った。






私、口に出してた…?





慌てて口を両手で押さえるけど、もう遅い。




祐は目を見開いて固まっている。




…どうしよう。




どうしよう。





…どうすればぃぃ?





アワアワと頭をフル回転させるけど何にも思い付かない。





私と祐の間に、沈黙が流れる。




あ。忘れてもらったらぃぃかな。あ。空耳っていう手があった。




そうだ!そうしよう!





「ごめん、空「本当に?」」






私と祐の声が重なった。





「え?」



聞こえなかったから、もう一度聞いてみる。



「本当に、俺の事好きだったのか?」



「え……う、ん。」



「恋愛として?」



「う…ん。」




誤魔化せないと思って頷けば…



祐は、


「そうか。」


悲しそうに、笑った。







それが、とても私の胸を痛めた。





「…祐。でも、今は恋愛としてじゃないけど、祐は兄妹として、すっごく大事で、大切な人だし、大好きだよ?」





だから、そんな悲しそうな顔しないで。