勢いよく男の人は私に全体重を掛けて乗っかっている連を起こしに掛かる。
「いや、ぃぃですよ!このままでも!じゃないと連が起きちゃいますから!それに…」
"重たいだろうし"
そう言おうと思って顔を上げていると男の人を見ていると
「…しょっと。」
軽々と連を抱えて部屋の隅にあったベットに運びあげた。
「すご…。」
自分ではびくともしなかった連の体が軽々と持ち上げられたのを見て、思わず小さく声を出してしまった。
「ん?」
それに気付いた男の人が私にニッコリと笑い掛けてくる。
結構小さかったと思うんだけどな…。
この人、もしかして地獄耳なのかな?
「いや。やっぱり男の人って凄いな、と思って。」
ニッコリと笑っている男の人につられて私もニコッと笑う。
「そう?男なら皆、これくらいの力は持ってると思うよ。」
そう言いながら
はい、立てる?
と手を差し出してきた男の人の手を握る。
「ありがとうございます。」
グッ、と引かれた力は意外と強かった。

