「いや、稚春ちゃんが気にする事じゃないよ。
ただ、連の女嫌いが治ったのかと思って、俺が勝手に期待しちゃっただけだから。」
そうやって申し訳なさそうな目を私に向ける男の人の目は嘘を言っているように見えなくて。
「本当…ですか?」
「あぁ、すまないね。勘違いさせてしまって。」
少し戸惑いながら問い掛ける私に男の人はまた、フワリと優しく笑った。
それにドキリ、心臓が反応する。
こんなに純粋にドキドキした事なんてなかったから、初めての感覚に慌てて目線を男の人から外した。
「…で、稚春ちゃんは何で連の部屋に居るのかな?
それと……稚春ちゃんが嫌じゃなかったらその状況も説明して欲しいんだけど。」
首を傾げる仕草もさすが、大人って感じに少し見とれる。
「稚春ちゃん?どうしたの?」
暫くの間、男の人に見とれていた私はハッとして口を開く。
「あ、えっと……連が重たいなぁ~なんて…。」
話題を反らそうと、私に乗っかってる連をチラッと見ると男の人は
そうだよな、重たいよな!気付かなくてすまなかったな。
と申し訳なさそうな顔をした。

