ストンッって力が抜ける。
すると隼人は唇を離して、私の口に収まりきらなかった唾液を親指で拭いとって満足そうに微笑んだ。
「…っ、」
その笑顔があまりにも綺麗で。
見とれた。
そして、さっき拭いとったそれを隼人はペロッと舐めて。
「…稚春の味。」
よくそんな事を普通に言えるな、と思った。
「…っ、」
恥ずかしくて俯くと隼人が私の肩にそっと手を置いた。
そのせいで体がビクッと反応する。
そして、恐る恐る顔を上げると…
「それが警戒っつーんだ。」
隼人は何故か満面の笑みを浮かべていた。
え?どういう事?
頭に沢山ハテナマークを浮かべている私を見て隼人はニコニコと笑う。
「その警戒をいつもしてくれ。」
私の肩をポンポンと叩きながら隼人はソファーの背もたれに寄り掛かった。
…え?つまり…
「私に警戒を教える為にしたの?」
その場に固まったまま、隼人を凝視する。
「あ゙?そうだぞ。何だ?もっとして欲しいのか?」
「言ってない!」
隼人から素早く離れる。
コイツは危険だ。

