赤い狼 参






馬鹿じゃないのだろうか。


やっぱり、脳外科に連れて行った方がぃぃな。




塚…近い…



隼人は何故かジリジリと近付いてくる。


隼人との距離がいっこうに離れない。



私はさっきから後退してるのに。



…と、ジリジリと後ろに下がっているとトンッと背中に柔らかい感触が。



…背もたれ!?何で、背もたれ!?


普通、横に背もたれなんて無いよ!?



えぇええぇ!?

とパニック状態に陥っていると…




「稚春、残念だったな。」




満足そうに笑っている顔をゆっくりと近付けてきている隼人が視界に入った。



こ、このままじゃキスされる!


塚、喰われる!



「だだだだ、駄目だし!」



「いや、俺はするけど。」



「いやぁあぁああ!近付かないで!」



「そうやって言われたら余計したくなるよな。」



「あ、悪魔!」



「何とでも言え。」



「大魔人!魔王!馬鹿はや……んっ、」




必死に手で抵抗したけど駄目だった。




両手が私の顔の両側に背もたれに押さえつけられている。



これじゃ、抵抗も何もできない。