赤い狼 参






……って、思ってたのに。




「え?俺の無いとか言った日には…………分かってるよね?」



メチャクチャ黒笑いで言われた。



いや、なんていうかもう…



可愛さなんて無かった。

ただの悪魔だったよ、あれは。



勿論、私は奏の


「お菓子、作ってくれるよね?」


の質問に二つ返事で返しましたよ。



だって、死ぬかと思ったもん。


なんだあれ。


私、今まで騙されてたよ。完全に。




あぁああぁあぁあ!



と頭を抱えていると




「おい、棗。ヤるなら違う女としろ。稚春は俺のもんだ。ヤらせねぇ。」




今まで黙っていた隼人が口を開いた。



…塚、私がいつ隼人のものになったのかが疑問なんですけど……



いや、一応、隼人の彼女ですけどね…?



それって、隼人の罠に引っ掛かっちゃったからであってですよ…?



私の意見なんて、皆さんガン無視でしたからね。



あれ。付き合うってこういうものだったっけ?って錯覚おかしそうだったよ、私は。




ブツブツと心の中で愚痴を言う。



いや、実際に口に出したら私、明日生きれなくなるからさ。



多分、八つ裂きにされちゃうだろうからさ。



こうやって心の中で文句をぶち撒くんですよ。はい。