赤い狼 参






…棗ってこんな性格だったっけ。



ふと、疑問が頭をよぎる。



いや、もっとぃぃ人だった…筈!




「棗って、性格変わったよね…。」



「これが本当の俺だもん。」




へぇ。




………って、




「えぇ!?私、口に出てた!?」



「うん、思いっきり口に出してたよ。」



「キャハハハー!馬鹿じゃないの、稚春~。」





殺。




棗の後に喋った人物を探す。




語尾を伸ばして話すのはアイツしか居ない…。




やっぱり!


私の目に止まった腹黒ブリッ子は私を見て爆笑していた。






……………




出てくる言葉はただ一つ。




殺。





「奏は私に何か個人的な恨みがあるの!?昨日といい、今日といい!」



「いや、馬鹿だなぁ~と思って~。フフッ。」




奏は相変わらず笑っている。



…笑う処なんて一つも無いんですが。




「稚春、変な顔~!」




…てめぇ、この野郎。




「今度のチーズケーキ、奏だけいらないよね。よし、そうしよう。」




奏は私のお菓子が好きだから謝ってくるだろう。