赤い狼 参






はぁ。と小さくため息をつく。


自分のKYさに軽く引いた。




あぁ、集中しよう。



思考回路を切り換え、棗の話に耳を傾ける。




「稚春に謝らないとな、って思って。あと、隼人にも…」




棗は申し訳なさそうに私と隼人を見た。



…私は分かる。


だけど、何故隼人にも謝る必要が?



塚むしろ、隼人が棗に謝るべきじゃないのだろうか。



隼人が棗をボコボコにしちゃったんだから。



何故、棗が謝る。疑問だ。




ん?と首を傾げる。



全くもって棗の考えてる事が分からないんですけど!




思わず、体に力が入る。




「あぁ、そうか。謝りにきたのか。つぅーか稚春。何、力んでんだ。」




棗の意味不明な発言に隼人が納得したと同時に、私を抱く隼人の力が少し強くなった。




多分、心配して隼人は私を抱く力を少し強くしたんだろうな。


でもまぁ、無意識だろうけど。



隼人の肌の温もりが私を安心させる。



…あれ、おかしいな。



さっきまで落ち着かなかったのに。逆に心臓バクバクいってたのに。