なんだコイツ。
今まで見た事ないくらい甘えてきてるんだけど。
いや、キモいんだけど。
私は、普通な隼人が好きだよ!
いや、決して恋愛感情の好きじゃないけどね!
離れろ!
ヤダ。
ヤダじゃない!
ヤダ。
お前は"ヤダ"しか言えないのか!?
そう思いながら隼人と言い合いをしていると
「なんか楽しそうだね。俺、お邪魔だったかな?」
いつも私達の喧嘩を止めてくれるお兄さん的存在の人の声が耳に入った。
シンと今まで騒がしかった部屋が急に静かになる。
それは勿論、私が気絶した原因の人が現れたからで。
「な、棗…。」
棗の声がした方を勢いよく振り向き、動揺しながらも棗の名を呼ぶ。
でも昨夜の事があってからか、棗の顔を直視できない。
まずい…何も気にしてないフリで通そうと思っていたのに。
思わず俯く。
そんな私に
「稚春、今、目ぇ逸らしたね。あーぁ。俺、嫌われちゃったかなぁー…。
っていうか、皆もそんなに静かにならないでよ。俺、気まずいー。」
棗は苦笑いする。

