「おいおい、万年発情期はねぇだろ~?」
そんな事を言いながら余裕そうにハハハッとまだ笑っている銀を見て右手でこめかみを押さえる。
耐えろ。耐えるのよ、稚春。
必死に我慢する。
え、何をって?決まってるじゃないか。
銀を殴る事をだよ。
気を抜いてしまったら直ぐにでも銀に殴り掛かってしまいそうだ。
と、必死に我慢しているのに。
「まぁ、ぃぃじゃねぇか。でも稚春ちゃんと隼人がキスする処を見れなかったのは残念かな~。
よし、稚春ちゃん。今からやってこい。あ。どうせなら最後までヤってきてもぃぃんだぜ?」
コイツは。"黙る"という事を知らないのだろうか。
こめかみがピクピクッと動く。
あぁ…今日は何度キレればぃぃんだろうか。
棗、早く目を覚まして。
心の中でそう願いながら目の前に居る歩くハレンチ男を上から下までジロジロと見る。
そして、気が付いた。
ほほう。コイツ……
だからか。
何故早く気付かなかったんだろう。
自分の不甲斐なさに嫌気がさす。

