赤い狼 参






え、ちょっと待って。



近い、非常に近いよ。


ヤバいよ。隼人の体と私の体が密着してるよ。



ぃぃのか、これ。



ぃぃ訳無いよね!




「バッ!何してるの!離して!」




これは色々とヤバいよ!とまた、ジタバタと暴れる。




「あ゙ぁ゙?今、馬鹿って言い掛けただろ。よし、お仕置きだ。気絶するまでキスして、しまくってやる。」



「はぁああぁあ!?私、SMとか興味ないから!お仕置きとか、なんか響きエロいから!


塚、気絶って何回する気だ!って、ちょっ、マジで止めて!」




これはもう、マジだ。



コイツ、マジでする気だ。


目が尋常じゃない。




……私は断じてSMとか興味ない!





そう焦っている間にも隼人の顔は近付いてくる。



脱け出せようにも隼人に体も頭もガッシリと掴まれて逃げられない。




…あぁ、絶体絶命。



そして、隼人の唇と私の唇の距離があと2㎝の処で…――








「「…ふ、ふざけんなぁ!」」








――バシッ――



――バキッ――





綺麗に私とシンクロした声と、鈍い音が二つ同時に部屋中に響いた。