「隼人が馬鹿とか言うか…んっ!?」
言い終わる前に、隼人に口を塞がれた。
キスという行動で。
…なんか最近、キスされる事多いんだけど…
…って、冷静に考えている場合じゃなぁーい!
「んんんー!んぁ…、止め…て!」
――ガンッ――
鈍い音がした。
その音は私が隼人を押し退けた時に隼人の後頭部が壁にぶつかった音だ。
「いってぇーーー!!」
隼人の叫び声を聞きながらはぁ、はぁと上がっている息を整える。
こんの野郎。
マジで何しやがる。
右手で唇をゴシゴシと拭く。
「ヤダ。拭くな。」
でも、邪魔してくる何様、俺様、隼人様。
もう、ほっておいてくれればぃぃのに。
「ヤダじゃない。ヤダって言われて私がヤダ。」
「意味分かんねぇ。取り敢えず、拭くの止めろ。俺だって傷付く。」
「だからヤダ。」
「…。」
あ、黙った。
奇跡だ。と隼人の顔を見る。
でも、見なければ良かった。
激しく後悔。
隼人から素早く目線を外す。
"ヤバい。殺される!"
私の全身がそう判断した。

