赤い狼 参






これでもかというぐらい首を傾けていると銀が



「まぁ、今日は許してやるよ。」



少し笑って部屋を出ていった。



…あいつ、一体何をしに来たんだ。




…謎だ。




っていうか銀、あんな事言ってたけど顔が嬉しそうだったなぁ。



やっぱり憎まれ口をたたいてても、隼人からのありがとうは嬉しかったんだろうな。




ふふっ。と少し抑え気味に笑う。



まぁ、仲間だもんね。

そりゃぁ嬉しいか。




二人の事を考えていると少し、銀達が羨ましく思えた。




私にはそんな感情を抱ける"仲間"なんて居ないから。



いつでも、私は一人だから。



私の気持ちを全部分かってくれるのは、祐お兄ちゃんだけ。



今までちゃんと私を見てくれる人なんて居なかったから。


そんな仲間なんて






知らない。








【あなた、孤独ね。】








聞きたくない声が聞こえる。






知ってる。私が一人な事くらい。




だから、言わないで。







【祐だって直ぐに嫌気がさすわよ。】







分かってる。




こんな何も得るものもない私を直ぐに見捨てる事くらい。









「私は、孤独だ…。」