赤い狼 参









――ガシャーーン!!――







奥の部屋から凄く大きな音がした。



これは何かが割れた音?



割れた音…割れた音…




ガラス?




ガラスといえば…




「敵襲!?」



「馬っ鹿。ちげぇよ。隼人だ、隼人。」



「え!?何ではや「早く立てや!」」




――ビクッ――




低い恐ろしい声に驚いて体がビクリと反応する。




…ん?




「こ、これは…」



まさか…。


と恐る恐る銀の顔を見ると、


あぁ、そのまさかだな。


と今までと変わりない、普通な顔をして頷く銀。




…マジで?



塚、さっきの凄い音と声って、隼人の部屋から聞こえたんだけど。



絶対、ヤバいパターンだよね。これ。



これは、二人に何かあったんだ!



行かなきゃ!と思った時には、体が動いていた。



「稚春!まだ寝とけって!」



焦って腕を掴んでくる連の手を振りほどいて出口まで走る。




…でも――





――パシッ――





あともう少しで出口付近まで行けそうだったのに、私の腕を誰かが掴んで動きを停止させた。