赤い狼 参






「それ、早く言えよ。


俺、さっき隼人に話し掛けたらメチャクチャガン飛ばされた。最悪だ。」




奏を観察している私の隣で連が


俺、何もしてねぇのに。ただ、隼人と話したかっただけなのに。


と唇を尖らせて拗ねる。



…連、隼人の八つ当たりに遇ったのか。


可哀想に。




あ、そういえば。



「何で隼人、怒ってるの?隼人が人に八つ当たりする程怒るなんて、珍しいね。」



隼人もやっぱり、そういう事あるんだぁ~。


と少し親近感が沸いた。




すると銀がまた、あからさまに大きなため息をついて



「まぁ、時期分かる。」



と頭をガシガシ掻いた。




「さっきからため息ばっかりついてるけど、幸せ逃げるよ?」



「誰のせいだと思ってんの?」



「はっ?私のせいだと?」



「稚春ちゃん以外に誰が居るんだ。逆に、稚春ちゃん以外だったらおかしいぞ。」




…酷い言われようだ。


私が何をしたっていうんだ。




どちらかといえば、私がため息をつきたいぐらいなんだけど!



フンッと銀から顔を背ける。






…と、同時に。